メールマガジン「事業用自動車安全通信」第491号(H31.2.8)

◆◆◆メールマガジン「事業用自動車安全通信」第491号(H31.2.8)◆◆◆

=はじめに=
このメールマガジンは、国土交通省において収集した事業用自動車に関する事故
情報等のうち重大なものについて、皆様に情報提供することにより、その内容を
他山の石として各運送事業者における事故防止の取り組みに活用していただく
ことを目的として配信しています。
また、自動車運送事業等における安全・安心確保に関する最近の情報等について
もトピックとして提供していますので、ご活用ください。

=目 次=
1.重大事故等情報=7件(2月1日~2月7日分)
(1)乗合バスの車内事故①
(2)乗合バスの車内事故②
(3)貸切バスの衝突事故
(4)個人タクシーの衝突事故
(5)個人タクシーの火災事故
(6)トラックの酒気帯び事故①
(7)トラックの酒気帯び事故②
2.トピック
(1)ホイール・ボルト折損等による大型自動車等の車輪脱落事故の防止等につい
て(再徹底)【東北運輸局発】(新着情報)
(2)事業用自動車事故調査委員会の調査報告書の公表について
(3)中部運輸局岐阜運輸支局「自動車運送事業者健康管理支援セミナー」の聴講
者を募集します【中部運輸局発】
(4)事業用大型自動車の車輪脱落事故防止の徹底について【中部運輸局発】
(5)バス及びタクシーへの刃物類の持込みを禁止します

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1.重大事故等情報=7件(2月1日~2月7日分)
(1)乗合バスの車内事故①
2月4日(月)午前9時01分頃、長崎県の市道において、同県に営業所を置く乗合
バスが乗客7名を乗せ運行中、対向車両が当該バス正面へ接近してきたため、運
転者がハンドル操作をしながら急制動をかけたところ、右最前列に座っていた乗
客が座席から転落した。
この事故により、対向車との衝突はなかったが、座席から転落した乗客が重傷を
負った。

(2)乗合バスの車内事故②
2月7日(木)午前9時39分頃、栃木県の県道において、同県に営業所を置く乗合
バスが乗客5名を乗せ運行中、交差点の先が渋滞していたため信号手前で一旦停
止し、その後、発進したところ、座席を移動しようとしていた乗客が転倒した。
この事故により、転倒した乗客が重傷を負った。

(3)貸切バスの衝突事故
2月4日(月)午前9時25分頃、山口県の国道において、同県に営業所を置く貸切
バスが添乗員2名を乗せ運行中、センターラインを越えて対向してきた軽自動車
と衝突し、軽自動車が横転、炎上した。
この事故により、軽自動車の運転者が死亡し、当該バスに乗っていた添乗員2名
が軽傷を負った。

(4)個人タクシーの衝突事故
2月4日(月)午後10時10分頃、福岡県の国道において、同県に営業所を置く個人
タクシーが乗客1名を乗せ運行中、センターラインを越えて対向してきた乗用車
と衝突した。
この事故により、当該タクシーの乗客が死亡し、運転者が重傷を負った。

(5)個人タクシーの火災事故
2月5日(火)午後6時13分頃、大阪府の国道において、府内に営業所を置く個人
タクシーが空車で運行中、エンジンルーム付近から出火し車両が全焼した。
この事故による負傷者はなし。

(6)トラックの酒気帯び事故①
2月1日(金)午後7時45分頃、北海道の国道において、道内に営業所を置くトラ
ックが運行中、運転者がハンドル操作を誤り路外逸脱した。
この事故による負傷者はなし。
事故後の警察による調べにより、当該トラック運転者の呼気からアルコールが検
出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された模様。

(7)トラックの酒気帯び事故②
2月3日(日)午後8時22分頃、広島県のコンビニエンスストア駐車場において、
大阪府に営業所を置く大型トラックが運行中、別のトラックと接触した。
この事故による負傷者はなし。
当該大型トラック運転者は、相手トラック運転者との話し合い後に、その場を離
れ、通報で駆けつけた警察により、国道を走行中に停止を求められた。
その際の警察による調べにより、当該大型トラック運転者の呼気からアルコール
が検出されたため、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された
模様。

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上記7件の死傷者数計:死亡2名、重傷3名、軽傷2名(速報値)
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2.トピック
(1)ホイール・ボルト折損等による大型自動車等の車輪脱落事故の防止等につい
て(再徹底)【東北運輸局発】
(新着情報)

東北運輸局では、平成30年12月末時点において、東北地方の大型自動車のホイー
ル・ボルト折損等による車輪脱落事故が対前年度同月を上回るペースで発生して
おり、前年度発生件数の17件に迫る深刻な状況となっていることから、同種の事
故を未然に防止するため、規定トルクでの確実な締め付けや、車輪脱着作業後、
50~100km走行後を目安にホイールナットを増し締めすること、一日一回、運行
前に点検ハンマなどを用いて確実に点検すること等について、関係事業者に対し
て通達を発出し、注意を呼びかけました。

※詳細については、東北運輸局のホームページをご覧ください。
→ http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/jg/datsurakuzikobousi.pdf

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(2)事業用自動車事故調査委員会の調査報告書の公表について
(配信日:H31.1.25)

今般、下記の調査事案について、報告書が議決されたことを受け、当該報告書を
公表いたします。



○ 特別重要調査対象
・ 大型トラックの衝突事故(徳島県鳴門市)
○ 重要調査対象
・ 貸切バスの衝突事故(長野県佐久市)
・ 貸切バスの転落事故(福井県あわら市)
・ 貸切バスの転落事故(北海道上川郡清水町)

※詳細については、下記リンク先をご覧ください。
→ http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000368.html

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(3)中部運輸局岐阜運輸支局「自動車運送事業者健康管理支援セミナー」の聴講
者を募集します【中部運輸局発】
(配信日:H31.1.25)

中部運輸局岐阜運輸支局では、自動車運送事業者における健康管理対策の推進を
図るため、下記のとおり「自動車運送事業者健康管理支援セミナー」を開催する
こととしており、2月25日(月)まで聴講者を募集しています。
当セミナーは、健康経営の重要性について理解を深めていただくとともに、健康
経営の取組を広く紹介することなどを目的としております。
この機会に是非ご参加下さい。



1.日 時:平成31年3月6日(水)
13:00~16:00(受付12:30~)
2.場 所:飛騨・世界生活文化センター(ウェルカムプラザ ミニシアター)
岐阜県高山市千鳥町900-1
3.定 員:100名(参加無料、事前申込制。定員になり次第、締め切らせていた
だきます。)

※詳しくは、中部運輸局岐阜運輸支局のホームページをご覧ください。
→ http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gifu/
※参加申込書
→ http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gifu/top/kenkou-seminar.pdf

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(4)事業用大型自動車の車輪脱落事故防止の徹底について【中部運輸局発】
(配信日:H31.1.25)

中部運輸局では、今年度における中部管内の事業用大型自動車の車輪脱落事故件
数が前年度の件数を上回って発生していることや、平成14年度から平成28年度ま
での全国統計によると、2月に最も多く発生していることから、これらを踏まえ
て、同種の事故を未然に防止するため、冬用タイヤに交換後、50~100km走行後
においてホイールナットを増し締めすることや、運行前において点検ハンマなど
を用いた日常点検を確実に実施することなど、運送事業者等関係者の皆様に対し
て事業用大型自動車の点検・整備の確実な実施及び適切な保守管理を改めて徹底
していただくよう、1月21日(月)付けで通達を発出し、注意を呼びかけました。

詳しくは、中部運輸局のホームページをご覧ください。
→ http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gian/mission1st.html

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(5)バス及びタクシーへの刃物類の持込みを禁止します
(配信日:H31.1.18)

昨年の6月に新幹線車内で発生した刃物による殺傷事件等を受けて、バス及びタ
クシーの車内の安全をより一層確保するため、適切に梱包されていな刃物類のバ
ス及びタクシーへの持込みを禁止します。

1.改正の概要
道路運送法においては、「乗合バス」を利用する旅客に対し、他の旅客に危害を
及ぼすおそれがある物品等の車内への持込みを禁止していますが、今般、車内へ
の持込み禁止物品について規定している旅客自動車運送事業運輸規則を改正し、
適切に梱包されていない刃物を持込みが禁止される物品に新たに追加します。
また、「貸切バス」及び「タクシー」については、道路運送法に基づく標準運送
約款において、旅客自動車運送事業運輸規則の規定により持込みが禁止される物
品を旅客が携帯している場合に事業者が運送の引受け等を拒絶できる旨を規定
しており、今般の規則改正により、適切に梱包されていない刃物の車内への持込
みはできなくなりました。

2.スケジュール
公布:平成31年1月18日(金)
施行:平成31年4月1日(月)

※詳細については、下記リンク先をご覧ください。
→ http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000367.html

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【メールマガジン「事業用自動車安全通信」】
発行 国土交通省自動車局安全政策課

【参考】
*自動車局ホームページ
( http://www.mlit.go.jp/jidosha/index.html )
*自動車の不具合情報はこちら
最近、自動車に乗っていたら異常発生、なんてことありませんでしたか。そ
んな時は、車検証を用意して、国土交通省「自動車不具合情報ホットライン」
に連絡です。皆様の声は、車種ごとに、ホームページ上で公開され、メーカ
ーがきちんとリコールをしたり、メーカーのリコール隠しを防ぐために活用
されます。
・ホームページ受付
( http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/hotline.html )
・フリーダイヤル受付 0120-744-960
(平日9:30~12:00 13:00~17:30)
・自動音声受付 03-3580-4434(年中無休・24時間)
*自動車のリコール等の通知等があったときは!
使用されている自動車について、自動車ディーラーなどから、リコール又は
改善対策の通知が送付されたり、その対象であることが新聞等で公表された
ときは、安全・環境への影響から、その自動車の修理を行うことが必要にな
ったということです。道路運送車両法により、自動車ユーザーは、自分の自
動車が保安基準に適合するよう点検・整備する義務がありますので、忘れず
に修理を受けましょう。

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